VidMeet 9

  • 10th February 2020
  • The history of the Video and Audio over IP
  • NEC/SMPTE, Media Links, Sony, Yamaha Music Japan
  • 119 Participants

告知文

SMPTE ST 2110の発刊より2年が経とうとしており、VidMeet開始時から比較するとVideo over IPを巡る情勢は明らかに変化した。放送局にとって2020年代前半はいよいよIPへの移行が現実味を帯びる時代となるだろう。と同時に、技術の送り手の取り組み方も変質してくるはずである。
今回のVidMeetではST 2110の意義を位置付けるべく、以前よりIP技術に取り組んでいた各社の活動やAoIPも含めて振り返りたい。特に日本は2110/2022以前にふたつの独自のIP化方式を市場に投入している。先行技術から学ぶことで、あらためてIPのメリットとは何か、自問しているエンジニアに取ってヒントになれば幸いである。

概要

日時2020年2月10日(月)13:30-17:40(開場13:30)
会場IIJグループ本社(飯田橋グラン・ブルーム)JR 中央・総武線「飯田橋駅」
西口改札口から、徒歩1分

東京メトロ 有楽町線「飯田橋駅」/南北線 「飯田橋駅」
神楽坂下方面B2a出口から徒歩2分
参加費無料(事前登録制)
定員100名(定員超過の場合は先着順となる可能性がございます)申込受付中
対象Video over IP技術に興味のある⽅
主催株式会社インターネットイニシアティブ

プログラム

13:30-13:40
(10分)
オープニング

株式会社インターネットイニシアティブ デジタルコンテンツ配信部 4K over IP Specialist
山本 文治
13:40-14:20
(40分) 
放送技術者から見たSMPTE ST 2110

SMPTE ST 2110は、映像、音声、補助データをそれぞれ独立に扱う局内のIP伝送規格群である。それらの中身は、新たに考えられた要素は少なく、ビデオ伝送などのために通信分野ですでに存在するIETF等の規格を参照することにより構成されている。講演者のように最近になってこの分野に関わった放送技術者には、それらの背景を知らない分、理解が難しい面がある。本講演では、放送技術者の視点で、ST 2110の役割をMapping, Timing, Signalingに大別した解説を試みる。

日本電気株式会社 放送・メディア事業部
菅原 正幸 氏
14:20-15:00
(40分) 
IPビデオルータからメディアスイッチングネットワークへ 技術的な課題、トレンドと標準化

2008年に世界最初のIPビデオルータシステムの開発に当たっての技術的な課題と解決方法、その課題が最新の技術ではどう扱われているかを説明し、IPビデオルータで開発した製品をグローバルな素材伝送ネットワーク、スポーツイベントに展開した場合の新たな課題と対応策を紹介します。
併せて、これらの技術がSMPTE2022を始めとする標準化にどのように貢献したか、今後の広域IPビデオ伝送の技術的な方向性、地域的な特徴についても話をします。

株式会社メディアリンクス
中村 和則 氏
15:00-15:10
(10分) 
Break
15:10-15:50
(40分) 
Broadcast Controllerとメディア伝送フォーマットについて

ソニーのBroadcast Controller であるIP Live System Managerを中心とし、NMI,ST2110,Dante,SDIとの関係性をご説明致します。

ソニービジネスソリューション株式会社 マーケティング部
池田 俊樹 氏
15:50-16:30
(40分) 
Danteで紐解くAoIPの歴史と最新情報

ライブサウンド現場やホール・劇場などのプロオーディオの世界では、CobraNetを代表例に早くからイーサネットを利用した多くのオーディオネットワークプロトコルが登場し採用されてきました。近年はIPに対応したDanteやRavennaなどのAoIPがそれらに取って代わるプロトコルとして登場し、いよいよ放送局の音声制作の現場にも採用され始めています。そのようなローカルなプロトコルの普及が進む一方で、標準規格であるST 2110との関係性や相互運用性について今後の展開が注目されています。今回、オーディオ伝送におけるネットワーク技術の利用に関して、AoIPのひとつ「Dante」をベースに、ST 2110との相互運用性や具体的な実用例などを、歴史を簡単に振り返りながらお伝えいたします。

株式会社ヤマハミュージックジャパン PA営業部 マーケティング課
石橋 健児 氏 
16:30-16:35
(5分) 
Break
16:35-17:20
(45分)
パネルディスカッション「IPへの取り組みと知見ー2020年代に向けて」

これまでIPの普及に貢献してきたパネリスト諸氏から、その現場で得られた知見を共有いただき、今後のIP普及・導入活動における推進力としたい。

【チェア】
株式会社インターネットイニシアティブ デジタルコンテンツ配信部
4K over IP Specialist
山本 文治
【パネリスト】
 日本電気株式会社 放送・メディア事業部
菅原 正幸 氏
株式会社メディアリンクス
中村 和則 氏
ソニービジネスソリューション株式会社 マーケティング部
池田 俊樹 氏
株式会社ヤマハミュージックジャパン PA営業部 マーケティング課
石橋 健児 氏
17:20-17:30
(10分)
クロージング

株式会社インターネットイニシアティブ デジタルコンテンツ配信部
4K over IP Specialist
山本 文治